トップページ
トップページちょっと余談(3)パームツリーが街路樹
(1)ヤマボウシ実生(2)気になる木 シラカバ(3)パームツリーが街路樹(4)街路樹編#1 落葉の問題(5)街路樹編#2 植栽間隔(6)街路樹編#3 温室効果ガス(7)街路樹編#4 生存競争(8)ナナカマド 実がならないよ(9)ナナカマドの実は腐りにくいぞ(10)えひめAIを作ってみました(11)姉妹都市(12)アシボソアミガサダケが発生しました
(3)パームツリーが街路樹
今から28年前の1983年から84年にかけ1年ちょっとカルフォルニア(CA)に住んでいました。何かの話の時、事務所で昔CAに住んでいた時の話をしたところ速攻で、
「ウソだ、信じられない、全然似合わない」と事務職員から言われました。・・アハハ
CAと言えば、青い空、ビーチがあり、ホテルカルフォルニア・・・そんなイメージ?
私はそんなイメージじゃないということですか……
ちなみに現地の人は、カルフォニアとは言わず「カリホーニア」と発音していました。

私的にCAと言えば、日中は30℃前後まで温度が上がるが、朝晩は結構温度が下がる。つまり温度の日較差が大きいためブドウオレンジ等は糖度が上がり栽培に適している。また、雨がほとんど降らないため土壌がアルカリ化傾向にありツツジ類の栽培にはあまり適さない。庭には必ずスプリンクラーの設備が必要で芝生がよく管理されている、パームツリーの街路樹が多い。ビーチは1年中人がいて泳げるが太平洋の海は結構冷たい。
そんな感じかな。でも映画のロケーションには最高な場所です。

それより私がCAで不思議に思ったのは、パームツリーの街路樹が枯れた下枝を付けたままの状態が多い事でした。

けっこうだらしなく見えるでしょう。
日本人の几帳面な性格からはちょっと……

考えられる理由
 (1)アメリカ人はおおざっぱであまり気にしない
 (2)樹高が高くて危険なので今はやらない
 (3)管理費用がかかるので後回しにしている

さて、あなたならどんな理由だとお考えですか?

LandscaperでGardenerのBossで名前はTAK(タックさん)に聞いたところ、
「わざとそうしている」とすごい答えが返ってきました。
Bossの名誉のため補足します。彼の話では、枯れた下枝をとればとるほど樹高が高くなるため、背を高くしないように少々見苦しくても付けていることが多いそうです。
そういえばユッカ等の観葉植物も枯れた葉をとると、どんどん背が高くなりますね。
一般の樹木でも下枝を払うと樹高の伸びが違います。特に針葉樹は早くなります。
林業では適切に下枝払いを行うことによって早く成長させ、無節の材を取るために欠かせない作業となっています。

ところで、28年もたつと自分の住んでいたところも忘れてしまいがちです。でも最近は、Googleマップという素晴らしいツールがあるので記憶をたどってみました。
なんと私が借りていた家がありました。色は塗り替えられていましたがすぐにここだとわかりました。

ハウス番号は忘れましたが住所はたしか、
West Escalones SanClemente CA USA
でした。

私は、このアメリカの地で12箇所の庭園を作らせていただきました。また、次にここで実習する人のために24箇所の庭園の設計をしてきました。
言葉も通じない、植生もわからない、学生の私に設計と施工をまかせてくれたBossのTAKさんありがとうございました。
ただ寸法は、コンベックスや巻き尺で測りましょう。TAKさんはすべて歩測でした。
そして、その方が正確だと力説していました。